父から母からもらった最初の財産は、藤森ちか子という名前です。私の場合親に対しては、反抗的で攻撃的な子だったと思う。でも「私に対して親は本音で言ってないなあ・・・」「親は自分の立場を守るために言っているんだ!」「私に建前で言ってるんだ!」とか父母に対しての矛盾を感じていたように思う。
家族の中で私の存在は消えていた。まるで消えていた。消えていたに違いない。ある日、突然私は生きてきた人生の中で、見えない世界を知った。そのことが人生を諦めなかった理由かもしれない。コンピューターの時代、私は故人となった父から母からのメッセージが届かないかと夢みている。